最近、長野県ではワインをきっかけに地域の魅力を楽しむ動きが広がっています。信濃毎日新聞によると、県内のワイナリーは2026年度にも100ヵ所を超える見込みとのこと。ワインづくりそのものが広がっているだけでなく、その土地を訪ね、景色や食、人の営みまで味わう「ワインツーリズム」への関心も高まっています。
ワインの面白さは、ただ“おいしい”だけではありません。どんな気候の中でぶどうが育ったのか、どんな土で根を張ったのか、どんな人たちがその土地で暮らしているのか。そうした背景が、ワインの個性として表れてきます。
長野では、こうした土地ならではの個性を「テロワール」としてとらえ、ワインを入口に地域の文化や食、風景にふれてもらう旅のかたちが育ってきています。
たとえば千曲川ワインバレーでは、川の右岸と左岸で土壌が異なり、それがワインの味わいの違いにもつながると紹介されています。右岸は果実味が豊かに、左岸は骨格のある力強い味わいに。そんな話を聞きながらその土地を歩くと、ただワインを飲むだけでは気づけない魅力が見えてきます。まさに「目の前の景色がそのままワイングラスに入る」ような体験です。
この流れは、観光のあり方そのものにも新しい可能性を感じさせます。長野県の「信州ワインバレー構想2.0」では、ワイン産業は地域内での原料調達率が高く、単価も高いため、観光客が増えてワインの消費が広がることで、県全体の観光消費額を押し上げる可能性があるとしています。ワインは単独で完結するものではなく、宿泊、食、移動、買い物など、さまざまな地域の営みとつながっているのです。
また、長野では小規模なワイナリーも多く、だからこそ一軒一軒に物語があります。その一方で、受け入れ体制づくりには工夫も必要です。そこで注目されているのが、ワインだけでなく、その土地の歴史や文化、食まで案内する「テロワールツーリズムガイド」の存在です。地域を深く知る人が橋渡し役になることで、旅はもっと立体的で、印象に残るものになります。長野県観光機構も、ワインツーリズム振興に向けた取り組みを進めています。
こうした取り組みを見ていると、地域の魅力はひとつの名物や商品だけでできているのではなく、そこにある風景や食、人との出会いが重なって、はじめて“また訪れたい場所”になっていくのだと感じます。ワインはその入口のひとつであり、地域全体を知ってもらうための、とても力強いきっかけになっているのかもしれません。
M-Connectとしても、こうした地域の魅力を「点」で終わらせず、「線」や「面」としてつないでいく視点はとても大切だと感じます。ひとつの体験をきっかけに、その土地の背景や人の思いにふれられること。そんなつながりをどう生み出していくかが、これからの地域発信をより豊かにしていくのではないでしょうか。
「長野のワイン旅を、滞在から楽しむ」
ワイナリーをめぐる旅は、日帰りでも楽しめますが、その土地に泊まることで見えてくる魅力もあります。朝と夕方で変わる景色、地元の空気、ゆっくり流れる時間。ワインとともに土地の個性を味わうなら、滞在そのものも旅の大切な一部です。
M-Connectでは、長野の旅をより深く楽しめる滞在先として、地域の個性を感じられる物件もご案内しています。
●江戸時代の宿場町【海野宿】に泊まる/ワイナリー巡り
歴史ある海野宿の町並みの中に滞在しながら、ワイン旅も楽しめる一棟です。現代的でありながらどこか懐かしさを感じさせる空間で、吹き抜けの茅葺屋根や大きな土間、大きなキッチンが印象的。家族旅行はもちろん、小グループや滞在型の旅にも相性のよい宿です。
●本好きのための隠れ家 別荘のように「森暮らし」を体験する貸切1棟
木々に囲まれた敷地に佇む、自然を独り占めするような感覚で過ごせる貸切物件です。家具店「pace around」による“モダンな森暮らし”をテーマにした空間で、本とワインを片手に静かな時間を楽しみたい方にぴったり。ワイナリー巡りのあとも、旅の余韻をそのまま味わえる隠れ家のような一軒です。
長野のワイン旅は、ワインを飲むことだけで完結しません。どこを訪れ、何を見て、どこに泊まるかまで含めて、その土地の魅力が立ち上がってきます。ワイナリー、風景、食、そして滞在先。そうした一つひとつをつなげながら、長野ならではの豊かな旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。